技術レポート 微細射出発泡成形(MuCell)とその応用展開

微細射出発泡成形の基礎とその応用展開について解説した。

微細発泡成形は超臨界流体を発泡剤として行う発泡成形であり、ミクロンオーダーの非常に細かい気泡が生じることで知られている。この超臨界流体を用いた発泡技術はMIT(マサチューセッツ工科大学)において開発され、TREXEL社によって実用化された。特に、射出成形のプロセスに組み込まれた微細射出発泡成形は、自動車部品、情報家電部品等の分野で広く活用されている。得られる効果は軽量化、寸法安定性(寸法精度)、反り・ヒケを無くす等が挙げられる。

微細射出発泡成形のプロセスは、溶融したプラスチックに超臨界流体を混ぜ、加圧下混合し、均一に溶解させる工程と、発泡剤(窒素あるいは二酸化炭素)均一に溶解した溶融プラスチックを金型内に射出してその時の減圧によって多数の気泡を発生させる工程から成り立つ。

詳しくはPDFファイルをダウンロードしてください⇒微細射出発泡成形と応用展開(秋元英郎)