技術レポート ヒート&クール成形技術

プラスチック射出成形品の表面外観・品格を高め、高級感を付与する技術のひとつにヒート&クール成形技術がある。ヒート&クール成形技術は、射出成形のサイクル内で金型キャビティ内面温度を上げ下げする技術であり、金型転写を効果的に行う高転写成形技術である。

ヒート&クール成形のパターンはいくつかある。金型を蒸気や熱水で加熱して、冷水で冷やす方法、高温と低温のオイルを交互に流す方法、電気ヒーターで加熱して、冷水で冷やす方法、電磁誘導で加熱し、冷水で冷やす方法などが実用化されている。

ヒート&クール成形の恩恵は、①ウェルドラインが目立たない、②フィラーが露出しない、③微細形状がしっかり転写される、④鏡面の品質が高い、⑤薄肉の充填がしやすい、⑥発泡痕(スワールマーク)が見えない等であり、多くの用途でその恩恵を享受している。

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