プラスチック博士/プラスチックの開発型補助金ナビゲーター

秋元技術士事務所 所長 兼 プラスチックス・ジャパン株式会社 代表取締役社長
北海道北広島市生まれ/大阪大学理学部出身/事務所は幕張メッセ近く

プラスチックの世界一筋に生きるプラスチックの技術コンサルタントであり、プラスチックの最新技術情報に明るい。特にプラスチック加工に関する技術開発支援を得意としており、プラスチックに特化した伴走型補助金ナビゲーターである。

化学系の修士課程を出て化学会社に入社してすぐに子会社のポリエチレン専業会社の技術サービス研究所に配属。研究テーマは基礎研究とは程遠い接着剤の配合研究で、目的を見失った状態で7年が過ぎた。追い打ちをかけるように営業への異動を命ぜられた。営業で担当した分野は、用途別に分類して残った「その他」であった。

営業で担当した分野に関しては社内に詳しい人がほとんどいない状態である中、顧客の技術課題でセグメントを細分化することと自身の技術的な知識をフル活用して提案型の営業スタイルを確立して、5年間で新規用途開発を多く成功させ、社長に担当セグメントを最重要セグメントと言わせるまでに育て上げた。

営業での成功体験の後に研究に戻り、成形加工分野に異動になった。在籍していた三井化学と住友化学の統合にあたり子会社の先行統合が行われたが、すぐに合弁解消され、騒動の渦中を経験するとともに、統合解消後の三井化学は成形加工技術よりも触媒技術に注力するようになり、加工技術開発が軽んじられるようになった。

プラスチック成形加工学会で他の化学会社の加工技術研究者、大学の研究者、プラスチック分野の独立技術士との出会いの機会を得て、新しい加工技術の情報収集と情報発信の機会を持てるようになった。多くの仲間からの励ましもあって、プラスチックの成形加工分野における独立コンサルタントとして生きていく覚悟が決まった。

大企業から零細企業、石油化学業界から最終ユーザー業界まで幅広く技術指導を行うと同時に、ものづくり系補助金の申請支援で大きな実績がある。

補助金の採択実績は件数30件、獲得額4億円、採択率90%で70%がプラスチックに関する試作開発に関する。補助事業を通じて下請け体質にどっぷり染まった企業が独自技術を獲得して下請け体質から脱却した例も多い。

ミッションは優れたものづくり技術を伝え・教え・広めることで、ものづくりの質を高め、良いものを広め、正しい使い方を教え、それを通じて世界中の人々を幸せにすること。

注:プラスチック博士とは、ブランディングのために「勝手に」名乗っているものであり、正式な学位ではありません。正式な学位は「博士(工学)」です。
注:「技術士事務所」とは、技術士法施行規則で定められた技術士登録を行う際に、「自ら業務を営むときの事務所」として記載する「屋号」のことです。