千葉県内の中学生に対するキャリア教育
技術士の本業とは直接関係無いかもしれませんが、理科が好きな子供たちに「技術士という職業」があることを知ってもらうこと、雇用されない生き方があることを知ってもらうことは非常に重要な事と考えています。
地域新聞社が発行している中学生向けの小冊子「発見たんけん千葉県 10年先のジョブノート」に技術士の仕事を紹介してもらい、千葉県内の全中学校の2年生に配布されました(配布部数:約5万部)。発見たんけん千葉_秋元技術士事務所
県内の複数の中学校から出張して交流授業でお話をする機会をいただき、4校でお話をさせていただきました。
元来、中学2年生で行う職場体験があり、3日程度の職業体験がありましたが、コロナ禍で実施しにくいという事情があって交流授業で代替しているという事情もあるようです。
各校で、複数の企業から人が集まり、グループに分かれた中学生に対して仕事を体験してもらったり、仕事の内容がわかるようなショートスピーチが行われました。
秋元技術士事務所としてはコンサルティングを体験してもらうのは難しいと判断し、仕事に対する考え方を話しました。
話の内容は4校とも大きくは違わないので、アウトラインを記します。
- ビジネスとは人の困りごとや課題を解決すること。つまりビジネスは社会に貢献する。対価をもらうことで次の貢献ができる。
- 困っている人を助けたいのであれば、困っている人を探すよりも困っている人が自分を探しやすいように仕組みを作る。役に立つ情報をどんどん発信すれば、その情報は人の役に立つし困っている人が自分を探しやすくなる。これを「正しい売名行為」いう。
- 「教えること」は誰にでもできる。皆それぞれ人に教えられる何かを持っている。教える内容に価値があれば教えることが職業になる。
- 好きな事、得意な事、人の役に立つ事が仕事になる。今は好きな事と得意なことを大切にする時期である。
- 私は子供のころから理科が好きで、化学を専攻して化学会社に入り、化学会社での経験をベースに脱サラして今の仕事をしている。つまり好きなことを仕事にしている。
- 15歳で人生が決まるというのはウソ。人生は決まったレールの上を走るのではない。いつでもキャリアチェンジができる。
- 10年後の延長線上に20年後があるとは限らない。
- 子供の教育のために親が夢をあきらめるとしたら嬉しいですか?皆さんのご両親も自分自身の夢があり、今まさにキャリアチェンジの大切な時かもしれない。親子で応援しあってほしい。
- もし人生が2回あったら、どんな人生を送りたいかを紙に書いて欲しい。タネ明かしをすると、1回目の人生プランは親の希望や先生のアドバイス、その他のしがらみで縛られた人生プラン、2回目の人生プランは自分がやりたいことに満ちた人生プランになるはず。実際の人生は1回しかないので、2回目の人生プランに書いたことも実現できるように人生設計してほしい。
各校の生徒からお礼の手紙が届いています。
個人が特定できる部分を消して紹介します。