エンジニアとは何か(日本と欧米の違い)
日本では「エンジニア」の意味が他国とはずいぶん違うようです。
本来の意味では、エンジニアは少なくとも工学系の大学や大学院を卒業していること、あるいは高専や専門学校卒業でも技術士や一級建築士などの高度な国家資格を持っているものがその対象です。
ところが、日本でエンジニアというとITエンジニアを指すことが多く、しかもITエンジニアの中には「単なる」プログラマーが多く含まれます。
このような間違った使い方が横行しています。
下記のサイトには次にような記述があります。
引用「エンジニアと言っても、システムエンジニア、Webエンジニア、ゲームエンジニア…その他にも両手だけでは数えられないほどたくさんの種類のエンジニアが存在し、それぞれ必要とされるスキルも異なります。
エンジニアは、一日パソコンと向き合って作業するというようなひとくくりの印象をもっていませんか?この記事では「エンジニアの職種はどれも聞いたことがあるけれど、実際はどんな仕事内容なの?」そんなあなたの疑問を解決します!」(https://tech-camp.in/note/careerchange/9479/)
また、同サイトには下記のような記述もあります。
「〇〇は最短2ヶ月でプロのエンジニア(プログラマー)になれる即戦力エンジニア育成スクールです。」(スクール名は○○に変更しています)
プロのエンジニアとは、プロフェッショナル・エンジニアを指して使用されるべきであり、PE資格(日本の技術士に相当)のことです。
プログラマーはエンジニアではなくテクニシャン(技能者)に分類されるはずです。
前述のサイトのプログラマーについて書かれている部分からも引用します。
「プログラマーは、システムエンジニアが作成した設計書に基づき、プログラミング作業を行います。」
もっぱら「作業」を行う人がエンジニアでしょうか?
違います。
国際的な場でエンジニアという言葉を使う場合には注意が必要です。