リゾートワークを楽しむコツ

はじめに

新型コロナウィルスが猛威を振るっている中でリゾートワークについて書くなんて不謹慎と思われるかも知れません。しかしながら、今話題になっている在宅勤務・リモートワークとこれから書いていくリゾートワークは非常に似ているのです。

在宅勤務が必要な状況は追い詰められた状況かも知れません。一方でリゾートワークは遊びが主で、遊びに行った先で仕事もするということで、楽しい事が主になります。

在宅ワーク

在宅ワークは自宅で仕事をすることで、独立技術士の方であれば自宅を事務所にしている人も多いでしょう。私も事務所を借りる前は短期間ですが自宅を事務所にしていたことがあります。私もコロナウィルスの感染拡大により事務所に行かずに自宅で仕事をすることが多くなっています。

自宅と事務所で同じように仕事をするには、パソコン作業の環境、メール、電話が同じように使える必要があります。パソコンはノートPCを持ち歩いても良いのですが、私の場合はWindows10のパソコンを2軒の自宅と事務所にそれぞれ置いて、Google Chromeで同期させています。OfficeソフトはマイクロソフトOffice365を使っているので、5台までオフィスソフトがインストールできます。さらにドキュメント類はOneDriveに保存して3台のパソコンに同期しています。OneDriveはOffice365に含まれています。

メールは自分のドメインのメールをGoogleのサーバーに置いて、Gメールのソフトで送受信するという方法をとっています。そのためにはGSuiteというGoogleの有料サービスに入っています。それで、3台のパソコン、2台のスマホで同じようにメールの送受信が可能です。

電話はスマホのIP電話アプリを使っています。050から始まる番号で、スマホに着信します。Faxを使うことはほとんど無いのですが、念のためにインターネットFaxサービスに契約しています。外からのFaxはPDFファイルになってメールに添付されて送られてきます。送信するFaxはスマホのアプリを使って、そのまま遅れます。

スキャナーとプリンターは3拠点に置いているので、どこでもスキャン、プリントはできます。

社印は事務所に置いていますが、最近は社印のイメージデータを書類に貼り付けてPDFファイルにしてメールで送って済ませることもあります。

このような環境を作っておくと、出張先でもインターネットが使える場所（カフェやコワーキングスペース）で作業が可能です。どうしても印刷が必要なときに、ネットプリントを使ってセブンイレブンで印刷したこともあります。

最近は会議もWEB会議アプリのZOOMを使えば、パソコンのみならずスマホで疑似Face to Faceの会議ができます。私はZOOMの有料会員になっています。

このような環境ができていると、人と会うこと、展示会に参加すること、講演すること以外の多くの仕事がどこでもできます。まさにノマドワーカーです。

リゾートワーク

プリンターやスキャナーが必要な仕事でなければ、リゾート地でも仕事が可能だということに気が付かれたかと思います。前提はインターネットがつながることですが。

リゾートワークの場合、「仕事をしない時間」の方が主になります。したがって、他の人が働いている時間帯に連絡がとれないことが有ります。その対策で私のお勧めは、事務所にいるのと完全に同じことはできないと割り切ることです。

電話に着信があった場合、本当に大事な要件があるなら必ずメールが入ります。着信があるのにメールしてこないのは大した用ではないと思えばよいのです。出先でメール着信があった場合でも、メールの着信を確認した旨返信しておき、しっかりした返信はのちほど送ることを伝えるだけで相手は安心します。

日本国内のリゾートにいる場合、時差が無いために、自分が遊びたい時間帯と他の人が仕事をしている時間帯が重なります。

私が北海道の温泉地で専門書籍の原稿に格闘していたときも、昼間は遊びに行っても出版社の編集者にはメールを入れて、相手を安心させるようにしていました。あの時北海道で執筆しなかったら、かえって執筆は遅れたかも知れません。

ふたたび在宅ワーク

さて、リゾートワークではなく、緊急避難的な在宅勤務の場合はどうすればよいでしょうか。まず、同じ働き方はできないと割り切ること。そのかわり、労働時間半分で効率倍を目指しましょう。休憩や気分転換は自分のペースで取れます。

ちょっと高級な入浴剤を買ってきて、日中から風呂に入って、温泉地に来たつもりになるといいです。昼休みも長めにとって、自宅周辺（人ごみを避けて）を散歩するといろいろな発見があるはずです。11時半から13時半は昼休みですと宣言してしまうのも良いかもしれません。

おわりに

緊急避難的に在宅ワークをさせられる方にとってはストレスがたまることでしょう。視点を変えて、将来リゾートワークを楽しむための予行演習と考えるとワクワクして、仕事の効率も上がるでしょう。

くれぐれも仕事中に旅行サイトのネットサーフィンで時間を潰さないようにしてください。