プラスチックスエージ3月号に執筆しました
プラスチックスエージ3月号は最新二次加工技術-接着・加飾の特集号です。
私は、「プラスチック加飾技術の最新動向」について執筆しました。
プラスチック加飾技術の最新動向
1.はじめに
プラスチックは人類が自ら生み出した唯一の素材であり、弾性率の範囲は広く、透明なものから不透明なものまで、その範囲は広い。つまり、プラスチックと一口に言っても千差万別である。我々の生活の中でプラスチック製品は欠かすことができない素材である。
プラスチックはその歴史から、金属、木材、皮革、紙、ガラス、陶器等の代替として用途を広げてきた。そのため、先行して地位を確立していた素材の「雰囲気」を真似ることが行われてきた。その手法のひとつが加飾である。
プラスチックは代用素材として進化してきたため、どうしても安物という評価がぬぐい切れなかった。自動車内装では、プラスチックのようで安っぽいという意味で「プラスチッキー」という言葉が使われる。(Weblio辞書より「質感がプラスチックに似ていることを意味する語。主に、安っぽいという意味で否定的に用いられることが多い。特に、自動車の内装について用いられることが多いが、その場合にはほとんど否定的な意味合いしかない。」)
最近は、新素材開発、成形技術の向上、加飾技術の発展により、プラスチック製品の質感が大幅に向上し、プラスチックを使わずにはできない表現も多くなっている。本稿では、これまでに本誌に執筆した内容となるべく重複しないように加飾技術の新しい流れを紹介する。
(以下省略)