電子出版は意外と簡単

コンサルタントに限らず、名前が知られている人に仕事は集中します。業務獲得したいのであれば、まず名前を売る必要がありますが、そのひとつの方策として本を出して著者として認識してもらうという道があります。著者になることで、専門家としてのステータスは一気に向上します。

 

ところが、従来の紙媒体では最低印刷部数が有ったために、企画が通りにくく、出版されても書店に並ばない、すぐに絶版になるという問題がありました。また、自費出版するには100万円単位の費用が必要でしたが、知り合いにしか届きませんでした。

 

今、新聞や雑誌がどんどんと廃刊になり、紙媒体は廃れてきていますが、その一方で電子書籍の市場は拡大しています。電子書籍の内で圧倒的な割合を占めるのがコミックですが、コミック以外も増えています。ただし、実際には無料の電子書籍の割合が圧倒的に高く、有料の電子書籍はそれほど多くありません。それでも電子書籍で本を出すことは、自分を売り込むためのマーケティングと多少の売上が期待できるので、是非とも取り組むべきです。

 

電子書籍が紙の本に比べて劣る点は、紙の本よりも媒体のステータスが低いことです。それでも本を出さないより電子書籍を出した方が良いに決まっています。電子書籍のメリットは、いくつもあります。
① 執筆から発行までのリードタイムが短い(印刷工程、配送工程が無い)
② 版組のための特別なソフトが不要(Amazon Kindleの場合はワードでよい)
③ 間違いはすぐに修正できる
④ 分量が少なくてもよい(1万字程度でもよい)
⑤ ニッチ分野で販売数が少なくても絶版にならない
⑥ 印税率が高い(紙媒体の数倍)
⑦ 読者にとって、持ち運びが便利である

電子書籍を読むためには専用の端末を購入する必要があると思っている方がいまだに多いようですが、今使っているスマートファンにkindle用のアプリをダウンロードすれば読むことができます。

 

次に具体的にどのようにして出版にたどり着くのか、内容的な話は除いて、Amazon Kindleで出版する場合のテクニカルな話をします。なお、キンドル・デスクトップ・パブリシング(KDP)に登録する必要がありますが、その部分は省略します。Kindleに書籍をアップロードするために必要なデータは、表紙の画像データ、挿絵や写真を含む本文のデータ、紹介文だけです。

 

表紙の画像は縦長画像を使います。縦1.6、横1.0で、2400ピクセルx1500ピクセルくらいで作成すると良いでしょう。注意すべきことは、タイトルは大きく見やすくして、あれもこれもとごちゃごちゃ書かないことです。ただし、下から1/3の色を変えて帯のように見せておけばこの部分の文字は小さくでもかまいません。表紙の画像はパワーポイントで作成して、コピーしてペイントに貼りつけて、JPEG形式で保存しておけば完成です。

 

一番大切なのは本文です。これはワードで作成できます。最終的なkindleの体裁が縦書きであっても、ワードのファイルは横書きでかまいません。全体をいくつかの章に区切ります。賞の最初にはタイトルを付けます。この行はワードの機能で「ホーム」→「スタイル」で「見出し1」「見出し2」のように選択します。章の終わりには必ずページ区切りを挿入します。「挿入」→「ページ」→「ページ区切り」から挿入します。

 

もし、縦書きにしたいのであれば、数字は全角にしておきます。そうしないと文字が横向きに倒れます。英単語などは半角文字で入力し、縦書きの中で横向きに表示させるのはかまいません。

 

文章が完成したら、図(挿絵や写真)を挿入します。図の挿入はコピーペーストせずに、「挿入」→「画像」から挿入します。写真を色鉛筆画や水彩画風に変換するようなツールもあるので活用すると面白い風合いになります。挿入する図は中央寄せにして、幅いっぱいにしておきます。

 

次にやることは目次の作成です。先に章立てと、スタイルから見出しの設定を済ませていると、目次を自動作成することができます。先頭に位置にカーソルを移動させ、「参考資料」→「目次」→「自動作成の目次」を選びます。次に「目次」→「ユーザー設定の目次」を選んで、「ページ番号を表示する」のチェックを外して、「ページ番号の代わりにハイパーリンクを使う」にチェックを入れます。これで、電子書籍の目次をクリックするとそのページにジャンプします。この機能はkindleでも反映されます。

 

最後に本の説明文を作成します。文字数1000文字程度で作成すると良いでしょう。短すぎると興味を持ってもらえません。説明文の内容としては、どのような人に読んでもらいたいか、何故書いたのかを書くとともに、目次やハイライト部分の抜出し等を入れます。

 

これらのデータが揃ったらAmazonのKDPページに進んでデータをアップロードします。データアップロードの前にタイトル名と著者名およびローマ字表記の入力があります。入力時にエラーになりやすい部分です。次に表紙の画像と本文のワードをアップロードし、説明文のところにあらかじめ作成していた文をコピペすれば完了です。

 

やがて審査が始まり、審査が済むと出版されます。価格設定は自由ですが、Amazonセレクトに登録するには価格の幅が決められています。印税率は70%と35%があり、Amazonで独占的に出版する場合には70%が選べます。

 

最後に、私が出したkindleの本の表紙の画像を貼ります。これが自分一人で、1週間かからずに出版できるのです。こんなに簡単ならやらない選択肢はありませんね。

(この本の販売サイト:https://www.amazon.co.jp/dp/B07GTJ35LH)

 

なお、Kindleの他にファイルを販売するサイトを利用する方法もあります。DLmarketというサイトではPDFファイルだけでなく、動画ファイル等も販売できます。PDFファイルの場合、ダウンロードの際に購入者の名前が印字される設定もあるので無断コピーが広まるのを防げます。

 

IT技術の進歩によって、出版のハードルが急激に下がりました。裏を返せば、積極的に活用する人と、何もしない人の差がとんでもないほどに広がる時代になっています。活用するか活用しないか、どちらを選ぶかはあなたご自身が決めることです。

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