新幹線はグリーン車に限る
士業独立のためのノウハウいろいろ~移動時間を有効活用する
技術士業務では顧客が地元とは限らず、長距離の出張はよくあることです。そこで、新幹線の利用について考えてみましょう。東海道・山陽新幹線の座席は普通車とグリーン車に分かれます。出張を快適に、しかも移動時間を有効に使うならグリーン車に乗るべきです。理由はいくつかありますが、代表的なことを書き上げてみます。
1) 何より普通車よりも快適です。座席の幅、ピッチが普通車よりも広いのですから当然と言えます。
2) N700系の場合、普通席では2人あるいは3人で1つの電源を共有する必要がありますが、全席に電源が確保されています。ただし、700系の場合は最前列あるいは最後列のみに電源があるので、避けるべきです。
3) グリーン車に乗ると仕事の能率が上がります。やはり、ビジネスマン用の空間仕様になっているのでしょう。東京から新大阪まで約2時間半に対して約4000円で済むのです。自分の時間報酬と比較してみればわかります。例えば、時間報酬が2万円、仕事の効率が普通車に比べて30%向上するなら、15000円分の効果が期待でき(2万円x0.3x2.5=1.5万円)、料金に投資するよりはるかにリターンが大きいことがわかります。
4) セルフイメージのアップにつながります。「私にはグリーン車に乗る価値がある」と自分の潜在意識に刷り込むことによって自信につながり、報酬設定の時に安い値段を提示しなくなります。
5) 自分とクライアントのブランド価値をつくります。あの先生はいつもグリーン車に乗っていると知られることで、あの先生のフィーは高そうだと周りが勝手に思ってくれます。また、クライアントもグリーン車に乗ってくる偉い先生の指導を受けているということで、クライアントのブランド価値も上がります。
とは言え、グリーン車も安く乗りたいというのは人情です。そこで私が時々利用している方法をお伝えしましょう。そもそも飛行機と違って新幹線にはあまり割引制度がありません。元乗り鉄の私でもなかなか良い方法が見つけられませんでしたが、EX-ICを使って3日前に予約するIC早特が凄いことを知りました。
「EXグリーン早特」は、2022年6月24日(金)をもって発売終了しました。
東京~新大阪の値段はIC早特が14400円、普通の指定席運賃がEX-ICで13370円と約1000円しか違いません。
ただし、IC早割の欠点がひとつだけあります。IC早特は「早朝ののぞみ」あるいは「ひかり、こだま」を使う必要があるのです。それでも、所要時間20~30分程度伸びる分は仕事が進むと考えればいいのです。
<追記>割引率は下がりましたが、「EXグリーン早特ワイド」は3日前の予約で、のぞみにも使えます。
「EXグリーン早特ワイド」のポイント
・乗車日の3日前までの予約で終日の「のぞみ」および「ひかり」のグリーン車がおトク! ※1
・例えば、東京~名古屋なら13,050円、東京~新大阪なら15,940円。
・終日の「のぞみ」および「ひかり」のグリーン車が利用可能な席数限定 ※2 の商品です(設定除外日あり)。
・予約後に予定が変わっても、他の商品等に手数料無料で変更可能(差額は必要です)。 ※3
・EX予約専用ICカードまたは交通系ICカードを改札機にタッチしてチケットレス乗車できます。
それでは、東北新幹線や北陸新幹線に設定されているグランクラスはどうでしょうか?仕事をしたいのであればお勧めしません。意外と作業スペースが小さいこと、アルコール類が飲み放題でついつい飲んでしまいたくなり、仕事にならなくなることという欠点があります。
プライベートな旅行であればとても快適ですから是非一度は乗ってみてください。